WEBいろいろ
各種Webサーバ | ---

2. 各種Webアプリ

まず、Webアプリとは何か?
Webの機能や特徴を利用したアプリケーションソフトウェアのことです。
PHPやRuby、Perlと言ったWebサーバ上で動作するスクリプト言語を
利用して開発されることが多い。
PHP: Hypertext Preprocessor
  • 動的にWebページを生成するために開発されたスクリプト言語。
    「.php」で終わるようなサイトはPHPで作成されたWebサイトとなります。
    PHPはオープンソフトウェアとして無償で入手することができます。
    入手先:日本PHPユーザ会

    メリット
    ・各種ライブラリが充実している
    ・WEBに特化している
    デメリット
    ・MVCにするとPHPのメリットの多くが有効活用できない
  
Ruby:
  • まつもとゆきひろ氏が開発したスクリプト言語とその処理系。
    強力なテキスト処理能力、シンプルな文法などが特徴である。

    入手先:オブジェクト指向スクリプト言語 Ruby (公式サイト)
    メリット
    ・オブジェクト指向言語である
    ・Ruby on Rails が使える
    ・英語が原典でなく日本語で手に入る
    デメリット
    ・GUIアプリの開発に弱い。
    ・Rubyの開発者を雇用するのが難しい。
  
Perl:Practical Extraction and Report Language
  • Webサーバにクライアントが接続したとき、HTML文書にサーバ側で何らかの 処理を施してからクライアントに送信する技術。
  
Javaサーブレット:Java Servlet
  • Larry Wall氏が開発したプログラミング言語であり、CGIの開発によく使われ、
    機能が豊富である。
    Windows環境にてPerlを使用する場合、ActivePerlというソフトをインストール
    する必要があります。

    入手先:ActiveState
    メリット
    ・サンプルやモジュールが豊富
    ・文字列処理に強い
    ・UNIXベースのシステムなら大抵の場合、インストール済み
    デメリット
    ・コードの可読性が低い
    ・Webサーバと別のプロセスで動作するので、速度、負荷で劣る
  
Javaとの連携
  • PHPやRubyを単体で動作させるのは比較的簡単にできますが、
    PHPやRubyからJavaAPIを使用するのは色々と必要になります。

    そこで、PHPとRubyからJavaAPIを使用する手順を記載します。
  
PHP + Java
  • PHPからJavaAPIを使用する場合、拡張モジュールが必要となります。

    サイト:php/java bridge
    英語サイトですが、以下の手順でモジュールをダウンロードできます。

    ・左側の[Site Menu]から[Installation Guides]をクリック
    ・右側の[Download]のリンクをクリック
    ・右側の[php/Java bridge]のリンクをクリック
    ・3つあるモジュールのうち、環境に合わせダウンロードする
    ※Windows環境の場合、[Binary pageke]からダウンロードしてください。

    以下の手順はWindows環境での手順となります。

    ダウンロードした拡張モジュール(php-java-bridge_x.x.x_j2ee.zip)を解凍し、
    解凍したフォルダ内のdocumentationフォルダにあるINSTALL.J2EEを
    参照してください。

    英語で記述されていますが、30行目のコマンドを実行してください。
    ※JavaBridge.jarファイルが存在するフォルダへ移動後、実行してください。

    php/Java bridgeのサンプルを起動させ確認します。
    解凍したフォルダ直下に存在する、JavaBridge.warファイルを
    Tomcatのwebapps配下に配置しTomcatを起動して下さい。
    ※Tomcatをインストールしていない方はインストールしてください。

    JavaBridge.warを配置後にTomcatを起動することで、warファイルが展開され、
    webapps配下にJavaBridgeフォルダが作成されているはずです。

    以下のURLにアクセスし、サンプルを確認してください。

    URL:http://localhost:8080/JavaBridge/
    ※TomcatのPort番号が8080以外の方は、変更してください。

    以上で、PHPからJavaAPIを使用する手順は終了です。
  
Ruby + Java
  • 正確にはJRubyを使用しての手順となります。
    JRubyとは、Javaにより実装されたRubyのことを指します。

    入手先:JRuby公式サイト

    以下の手順はLinux環境での手順となります。

    JRubyのインストール
    インストール自体はダウンロードしたファイルを展開し、環境変数にパスを
    通すだけとなります。
    また、JRubyを使用する場合、Javaをインストールしておく必要があるため、
    別途インストールしてください。

    展開用コマンド tar zxvf jruby-bin-x.x.tar.gz
    環境変数 export JAVA_HOME=/usr/local/java/jdk1.6.0_10
    export JRUBY_HOME=/usr/local/jruby
    export PATH=$JAVA_HOME/bin:$JRUBY_HOME/bin:$PATH/
    ※上記パスは使用する環境により変えて下さい。

    パスが正しいか確認用コマンド jruby -version
  
JRubyによるJavaAPIの実行
  • インストールしたJRubyのホームディレクトリ配下にあるsamplesディレクトリに
    移動し、以下のコマンドを実行

    jruby java2.rb
    java2.rbはファイルを読み込み、一行毎出力するプログラムです。
    3行目のfilenameを他のファイルを読み込むように変更して、
    そのファイルの内容が出力されることを確認してください。

    以下はJRubyにてRails(Webアプリケーションのためのフレームワーク)を
    使用する際の設定になります。
    Railsを使用してみたい方は導入してみてください。
  
RubyGemsのインストール
  • RubyにはRubyGemsと呼ばれるパッケージマネージャが存在し、
    パッケージマネージャを使用することでRubyにて使用可能な各種パッケージを
    インストールすることができます。

    入手先:RubyGems
    ダウンロードしたファイルを展開し、jrubyコマンドでsetup.rbを実行します。

    展開用コマンド tar zxvf rubygems-x.x.x.tgz
    作成されたディレクトリに移動後、以下のコマンド実行 jruby setup.rb
    インストール確認用コマンド jruby -S gem --version
  
RubyGemsを使用してRailsのインストール
  • 以下のコマンドを実行することでインストールすることができます。

    jruby -S gem install rails
  
Railsアプリケーションの作成
  • 適当なディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動します。
  • Railsアプリケーションを作成するため以下のコマンドを実行します
  • jruby -S rails sampleapp
  • 作成されたsampleappディレクトリに移動し、WEBrickサーバを起動します。
  • jruby script/server
  • 以下のURLにアクセスし、確認します。
  • URL:http://localhost:3000/
  
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